どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

【ADV】フリーゲーム「殺戮の天使」の1~4話の感想・レビュー

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DLサイト様

ジャンル・サイコホラーADV。

プレイ時間・エピソードひとつで約1時間。全4作。

続きからはネタバレ

 

良くなかったところ

最初に言っておくと、この作品はゲームとしての面白さは乏しいです。
4時間弱でクリアできる中編を分割して連作にするにあたって、1作につきワンフロアのマップを探索するタイプにするのは面白い試み。
にしては探索ゲームというよりは一本道のノベルゲーに近い作品なのですが、シナリオを追うにあたっていちいちおつかいをさせられるところや、ワンクリックでカギを開けられずにいちいちアイテム欄を開かなければいけないところとか、そういうシステムがテンポを悪くしていますね。


その代わり難易度はとても低く、直前にセーブの有無を聞いてくれる追いかけ要素はノーロードでいけます。

「私の”神様”が欲しいの」

4話のVSレイチェルは燃えたから追いかけ要素はあっても良かったけれど(カンタンだし)それ以外がちょっと難点です。

 

良かったところ

無口な謎の少女・レイチェルと、単純な殺人鬼・ザックの交流にときめくゲームです。
逆に、そういうキャラ要素に興味ないひとに本作はまったく合わないです。
全然関係ないけどfate/zeroで龍之助と桜が会ったらどうなるのかなーとか思った人や、『天使にも魔女にもなれなかった人間が、「殺戮の天使」を人間におとした。』の一文にひかれる人には向いています。
ストックホルムや吊り橋効果で仲が深まるのではなく、両方がサイコパスだからうまくいった青年と少女の関係ってのは新鮮でした。

 

本作をプレイした動機は、血のにおいがただよう青年×少女が好きだからという理由なのですが、中高生人気の高いカップリングゲーだと思ってたので若干ナメて進めてました。
3話までは「ウーンどうかな?」でピンと来てなかったんですがここまできたら最後までやろうと思い、4話で「コレがやりたかった作品なんだな!」と持ってかれましたね。
やけにだだっぴろい空間だからレイチェルがナイフグサー自殺エンドかザック降臨エンドのどっちかは来るだろうと予想はしていたけれど、あまりにもきれいなシーンで面食らった。

「私を殺して‐‐‐」

 

自己防衛で狂ったレイはまだ余地があるとしても、ザックはどうやっても快楽殺人鬼でそれを改善させる気はない。
倫理観ガバガバの自分勝手な組み合わせだけど、あの瞬間ザックはレイにとっての最高の王子様で、自分勝手なもの同士のサイコーの物語だと思ってしまいましたね。
というかあのシーン自体ラプンツェルとか童話の再演に近いものを感じた。

 

まあこの後最高の笑顔をうかべたレイはザックによって殺されると思うけど、その末を想像に任せたのはとてもいいなーと思います。
ビル脱出後ザックとレイチェルの逃避行エンド♡だったら、あまりに倫理観ガバガバすぎて自分はダメだったので。


ふたりとも罪を背負ったキャラクターで、罪を償うとかそういう話の流れじゃないのはうすうす気づいていたし、だとしたら終着がどうなるかによって評価が分かれそうなところでしたが、最後まで自分勝手なもの同士の自分勝手な物語を突き通したのが良かったです。

 

あと、「殺戮の天使」って本文だとザックを示したタイトルでしたね。
レイチェルが殺人鬼だと最後に明かされるのがビックリポイントなのだけれど、天使というワードを少女性のモチーフと受け取るひとは多そうだし、勘のいい人はレイが異常なんじゃないかって1話で気づいちゃうんじゃないですかねこのタイトルだと。
というか小鳥ドッキングで気づきそう。

 

予想より面白かったです。
あと、パートナーが電気椅子でビリビリされても動揺せずに助けようとするロリが見れるのは殺戮の天使だけ。

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