どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

「ダンガンロンパ3 -絶望編-」の感想・レビュー

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「これは人類史上最大最悪の絶望的事件にいたるまでのお話。最後は絶望で終わる希望の物語。
じゃあバッドエンドかって?うーん、どうかしらね?」

 

(2016.9.30.前書きを総評に移動。他加筆修正。)

 

未来編のキャラの感想は、こっちに書きました。

kame0game.hatenablog.com

 

 

 

絶望編

雪染ちさ(新規キャラ)がメインを務める、希望ヶ峰学園が「希望の学園」として装置していたころの物語(全11話)

 

絶望編は2キャラが絶望に堕ちるまでを描くアニメだと思ってたんですが、実際は未来編の新規キャラを掘り下げる話だった。
未来編キャラに愛着がわく大きな理由にはなったものの、スーパーダンガンロンパ2のキャラクターはかなりワリを食っていますね。

トワイライトや九頭竜妹の実情(超高校級の妹って自称だったんか)、人間七海と日向の邂逅など、見どころはいくつかありますが、2のキャラは基本的にファンサービスの登場だと思ったほうがいいです。あと、詐欺師の顔が出てびびった。

 

ゴア表現が強い。

ゲームよりも強い。
血がピンクなおかげでここまでゴアにできたんじゃないんでしょうか。
1・2話はゆるふわ学園生活でパロディも多くて同人誌みたいな展開もあるけど、6話以降がグロ。

 

6話のエノジュンカレー、7話のバトロワパロ、9話のちさ洗脳、10話の七海おしおきタイム。特に7話以降は謎の暗闇ブロックがあるとはいえ、グロ耐性がないとキツそう。

7話で生徒会のカップルが自殺しようとしていましたが、元ネタだとちゃんと崖から落ちてきれいに自殺できてたのに対して、こっちでは串刺しにされてある意味一緒になるのがロンパらしい。

あんま納得してないところ

そして絶望編の目玉である「2メンバーはどうやって絶望堕ちしたのか?」のアンサーが「洗脳」ってのが、個人的にウーン。
「超高校級のアニメーター」が手掛けたビデオとはいえ、それやったら何でもアリやんか……とダンガンロンパシリーズに今更こういう気持ちを抱いてしまった。

 

アイランドやってるとわかるんですが、2キャラってみんな過去に大小ありつつも澱があるんですよ。
絶望編で罪木が生徒会バトロワビデオ見て即堕ちしてましたが、彼女の過去は業が深すぎてああいう「人間の悪意のかたまり」の後押しだけでコロッとそちら側にいくのはわかる。
で、ほかのキャラもそういうふうに絶望ビデオという後押しがあったからこそ、絶望したんだと思ってたら、ビデオ単体で即堕ちがエー。

 

自分、罪木が好きで2の発売直後に延々と考察していたんですが、2メンバーのなかで境遇のせいでいちばん歪んで、いちばん「弱い」のは彼女だと思っていて、だから即堕ちは説得力があった。
けれど、それ以外のキャラクターが同じように即堕ちするとは思えなかった。

 

ちさが絶望ビデオだけなら耐えていた描写があったけれど、それは彼女が希望への信頼ようするに「強さ」を持っていたからで、だったら虐げられる境遇に対抗するために自発的に毒舌を得た西園寺や、ぼっちゃんに添い遂げる覚悟を持ったペコみたいに、程度は違いつつもそれぞれ「強さ」を持ったキャラが画一的に即堕ちするのが納得できなかった。

尺の都合なんだよ!そういうキャラが絶望堕ちしてしまうパワーを持ったのが「絶望ビデオ」なんだよ!って言われたらなんも言えないけれど。

 

良かったところ

松田がファンサービスで出てたのは嬉しい、欲を言うと喋ってほしかった。
むくろやカムクラが喋って動いたのもよかった。あの姉あっての妹なんだなとなんとなく思った。

 

「これは人類史上最大最悪の絶望的事件にいたるまでのお話。最後は絶望で終わる希望の物語。
じゃあバッドエンドかって?うーん、どうかしらね?

彼女や、彼女を崇拝した誰かにとっては望んだ通りの結末だろうし、そもそもこの物語にハッピーエンドなんて用意されていたのかしら?」

 

最終回のちさの言葉。 
絶望編のハッピーエンドってなんだろうと考えたら、エノジュンの介入が無くて2メンバーがちゃんと希望の学生として卒業して、1メンバーも学生生活謳歌して、宗方が分校建設して着々と理想に進んでいってとかそういう感じかな。

でも、そこに絶望シスターズのハッピーエンドは無いし(でも計画がとん挫するのもエノジュンにとっての絶望でありハッピーか)、もしかして狛枝や罪木みたいな人間は絶望堕ちのほうがハッピーかもしれない。

 

「苗木誠。アイツ、ほんっとジャマくさいわね!」
「ただの落ちこぼれじゃないの?」
「アイツの『幸運』って、狛枝先輩のとは違って、波があるせいでアタシでも分析しきれないんだよねえ」
「こ、殺すの?」
「ん~~~~~~~~~ん、やめとこ!
あんなヤツのせいで計画が狂うなら、それはそれで絶望的だし」

 

最終回の絶望シスターズの会話(狂うんだよなあ…)

 

そういや狛枝回で「狛枝なにやらかしてんだ」と思ったけど、それは『幸運』の才能の代償をストレートに記しただけで、彼と人間関係を築くならコレぐらいは覚悟しとけよ!な警告じみたものを感じた。
閑話休題

 

幸せとか定義は人それぞれで、例えば自分は罪木に健全に幸せになってほしいけれど、それよりも注射ブスブスする絶望のほうが彼女は幸せなのかもしれない。

あとエノジュンが絶望がないのも絶望だ~~とかそんなかんじのこと言ってたのも、闇が無ければ光が生まれないに通じるという定説につながる。(未来編でも苗木がそんなこといってた。)そんな感じのことを考えた。

 

七海について

「七海はモデルの人間がいた」ということが発覚……したけれど確実にあとづけ。
名前も容姿も誕生日も不二咲に寄せておいて、全然関係ない子だったってのはあとづけ。
まあそこは置いといて、もともと日向と交流があったんですね。
それを踏まえると、絶望編で叶えられなかったさまざまなことが2で間接的に成就したということはウルっときた。

 

アニメ「君は希望という名の絶望に微笑む」
ゲーム「君は絶望という名の希望に微笑む」

この対比も感慨深い。
絶望編最終話でAI七海が出てたけど、こうして比べてみると全然演技が違う。AIのほうが気持ちが入ってないような、ちょっと棒っぽいかんじが表現されててすごいなあ声優さん。

 

あと、ロンパキャラって美醜老若男女関係なくみんなヨゴレ役だなあと思ってて、「世界か自分か」の問いに対して後者を選ぶキャラばかりで、そこがいいなと感じるポイント。
で、七海はAIということでロンパで例外の「聖女」だった。悪いところがなくて、「短所がない」のが短所になってしまうようなキャラクター。
アニメ七海は最初は引っ込み思案だったけれどちさのアドバイスでリーダーになって、おしおきのときもみんなと再会するため「他人のために頑張る子」として理想的なキャラクターだった。
でも、最後の最後で「死にたくない」って吐露したのは、この七海は人間だったんだなと。「みんなともっといたかった」という自分のエゴをここにきて出したから。

あとカムクラと七海が2以前から特別な関係だったのは、個人的にはいらん後付けだったかな…。もとは日向だったとはいえ完璧な存在のカムクラが七海にだけは何かを感じたってのは、七海は人気キャラだから製作側の都合の補正かな、となえてしまって。ツマラナイはどこいったカムクラ。ひねくれた視聴者でごめんなカムクラ。

 

のこり

あとは未来編と希望編で残った伏線と矛盾がどこまで解消されるか気になるところ。
結局、絶望編冒頭のシアターのちさは何だったのか。

 

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ただのメタ演出じゃないよね、未来編(か希望編)で繋がるって信じてるよダンガンロンパ3

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