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どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

「絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode」の感想・レビュー

 

現在放映中の「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園」の未来編に登場する月光ヶ原の正体はモナカじゃないか?説を知って、急いでプレイした本作。

 

上が月光ヶ原、下がモナカ。

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「丸いラインの特徴的な髪形・作中で一度も歩行していない(モナカは車いす)・プログラムに強い」…など類似点がかなり多いので、たしかに同一人物の可能性が高いな~とプレイ中は思ったけれど、クリアすると2発売前の「苗木=狛枝説」と同じただのそっくりさんっていうミスリードだと思うわコレ。

 

否定材料として、

  • いいとこ12歳ぐらいのモナカが数年で月光ヶ原と同じくらいの体格になるのか。
    年評に数年単位の詳細は書かれていないから、急成長すればギリギリ無理ではない?)
  • エンディングを見ると、経歴を偽ったとしてもモナカが未来機関に入るのはムリそう。

でも、わざわざ似させているってことは何か関係はあるんかな。
(2016.8/3追記。ロンパ、こういうところはストレートにくるな笑った)

 

「絶対絶望少女」のレビュー・感想

ここから感想とレビュー。 

1・2・絶対絶望少女のネタバレ注意。

 

シナリオ

絶望に満ちた状況とはいえ条件次第では一種のユートピアになった1・2(例としてアイランドモードや1の朝日奈・子沢山エンド)に対して、今作はどうあがいても絶望な状況からスタート。
シナリオは、1・2とそん色ない完成度とはいえ1・2以上にクリアしても後味があまり良くない。
関連作品への布石がやや残ったとはいえ、それ以外は全部きちんと回収したし苗木こまるの成長譚としてはきれいに完結したけれど、良い意味でも悪い意味でも悪趣味な部分が全開で救いもないのでクリアしてもモヤモヤする。
「希望の戦士」たちの大人への残虐非道な行為の動機が児童虐待(身体的・精神的・性的・ネグレクト)、灰慈は廃人になったままぽい、朝日奈弟や不二咲父が雑な殺し方。
このへんが大きい。

 

これなんてエ○ゲ?なこまるへのミニゲームとか、女性主人公なので今まで以上に下ネタが多い。
私はエ○ゲへの耐性があるし、ダンガンロンパシリーズ自体下ネタが作風に加わっているのは知ってるから気にならなかったけれど、嫌悪感のある人は多そう。
苗木、おまえの妹、触手プレイされてるぞ。

 

「希望の戦士」とモナカ

誤解のないようにつけたすと、従来のロンパシリーズと同じく希望のある前向きなエンディングで決してバッドエンドなわけではない。
ただ、あのエンディングのCGを見ると『「希望の戦士」たちは実は生きていて、2代目江ノ島になったモナカに立ち向かうホントの「希望の戦士」になった』っていう「希望のある未来が待ってるよ!」って事だと思うけど、子供たちが残虐非道な手段で大人たちを殺害したのはまごうことない事実で、その彼ら全員が犠牲もなく生き残ったのはウーンどうかな?って感じ。
親を選べない彼らは被害者で同情の余地はあるんだけれど、自分が殴られたから他の誰かを殴っていいという理屈にはつながらないし、難しい問題だ。
彼らの大人への恐怖と憎悪はそう簡単には薄れないうえに、それを良い意味で支えてくれる存在が今のところいない(悪い意味で支えてくれたのは江ノ島)から、2代目江ノ島になったモナカに立ち向かっているのは「よくも自分たちを裏切ったな」という感情ゆえで本質は全く変わらなさそう。
今回の事件以降の彼らの未来が見えないので、さらにモヤモヤすんだよなあ。

 

主犯のモナカは、「居心地の悪い環境なので車イスで同情を惹く」という自己防衛を導いたのは気の毒に思ったけれど、「希望の戦士」たちとの自殺をする気はさらさら無かったってのが、悪意の塊な今の状態のカケラが。
他の子どもたちに比べたらまだ希望のある現実を捨てたのは江ノ島との出会いが影響したとはいえ、素質は十分にあったんだろう。

あと言子の過去はCERO的にアウト、軌跡のレンみたく、よくコンシューマで規制されなかったなあ…だいぶぼやかしているとはいえ。

 

苗木こまると腐川冬子

“普通“と銘打っても「超高校級の幸運」に選ばれた苗木誠、“普通“へのコンプレックスから「万能の才能」を入手したが大きな代償を払ったカムクラこと日向創。
両者は主人公としての十分な「特別」なものを持った状態からスタートしたけど、今作の主人公の苗木こまるはホントに“普通“の女子高生。
兄の誠は「人よりほんのすこし前向きなだけの普通」だったけれど、こまるはそういった特性を持たない。
普通の女子高生だから、うじうじ悩んでごたごた嘆いて周囲の状況に翻弄され何度も絶望的な状況に屈しそうになる。
だけど腐川の助けを得ながら、すこしずつ成長してくのが良かった。
 
 
腐川は好きでも嫌いでもないキャラだったけれど、本作をクリアしたあとだと好きになれた。
冬子ちゃん呼びに照れる姿はほほえましく、こまる同様に成長していく彼女の姿は魅力的。
腐川のキャラクター性がエキセントリックでクセがあるので、そっちに気を取られてこまるのうじうじには、いらつかなかった。
別人格とはいえジェノサイダーという快楽殺人鬼なのは変わらないし倫理的にグレーなんだけれど、今の彼女は正しい方向に向かおうとしていて、それを妨げる権利は誰にも無いし、それが『被害者だけど人を殺した「希望の戦士」』と対比されてるのかなあ。
 
 

アクションパート

シリーズ初の3Dアクション要素。
拡声器型ハッキング銃で、さまざまな効果のコトダマ(8種類の銃弾)をあつかい、モノクマを倒していく。
ピンチになったら強力な「ジェノサイダー翔」にチェンジできる。

 

難しすぎてクリアできなかったら困るので、とりあえず一番低難易度のジェノサイダーモードでプレイ。

低難易度ってこともあり、サクサクすすむ。
ときどきパズル要素も混ざるけどそれほど難しくないし、ジェノサイダーモードでごり押しができるのでアクションが苦手なプレイヤーでもクリアできる。

 

ただ照準が合わせにくくカメラワークが悪いので、慣れるまでイライラした。
ナイスショットの判定が狭いから適当にバカスカ打ったほうが効率がいいし、中盤にならないとコトダマが全種類そろわないので、複数のモノクマを撃破するのが面倒。
爽快感がうすい。
そしてアイテムという概念が無いので、0になったら救済があるとはいえライフやコトダマをストックできないのが地味に不便。

あくまでADVパートがメインで、アクションはオマケ程度に考えたほうがいいかも。

 

総評

1及び2をクリアしていないと楽しさが半減するというか意味が分からないと思うので、シリーズファン向けの作品。
こまると腐川のダブル主人公体制は、シナリオ的にもアクションパート的にも効果的で良かった。

 

そしてシロクマ・クロクマの声優はモナカだと思っていたら、江ノ島で驚いた。
今回の事件はほとんど江ノ島の手のひらの上で、死んでも江ノ島の影響力は強く、それを撃退した苗木は普通普通言うけれど普通じゃないよなあ、と。
死ぬことも計算に入れていたんじゃないか?って言われていたけれど、もしも江ノ島が生きたままだったらこまるや朝日奈弟たちのコロシアイが始まっていたと思うし、江ノ島的には希望的な絶望だったと思う。

 

ちなみに十神は今回ピーチ姫扱いなヒロインで、各章の評価パートは石田声のムダ使いで笑った。
酷な世界観に笑いを届けてくれたよ、サンキュー十神。

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