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どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

仮面ライダー龍騎の3週目の雑感

 

  http://blog.livedoor.jp/aiharaccc/archives/2903990.htmlblog.livedoor.jp

この記事を見て触発されたのと最近龍騎を全話見る機会があったので、雑感を記しとく。

 

1週目はレンタル、2週目はニコニコの全話配信、そして3週目の今回は友人とレンタルDVDの鑑賞だ。
本筋も核心も既知な3週目にもなると、細かい箇所や1・2週目では深く考えなかった点も熟考するきっかけになった。
ちなみに一番好きなライダーは、ゾルダです。

 

エンディングのその後、東條と佐野の考察、ネタバレだらけの本文は続きから。

 

 

エンディングについて

あのエンディングについては個々の解釈があるだろうが、「優衣が幼少時に死ぬ運命を兄が認めた=ループも発生せずにミラーワールドも存在しないライダーバトルの無い世界」っていう額は共通しているだろう。
そして、めぐみがOREジャーナルにいることから単にリセットされた世界ではなく、一種のパラレルワールドという推測もできる。

 

1週目は、アトリの前で真司と蓮が何か感じるものがあるような視線をかわしつつもすれ違っていくというラストに、「ループの記憶がすこしでも残っているのかな」なんてセンチメンタルな気持ちになっていた。

 

で、3週目の今回。
よくよく考えたら、このあとの2人はどうなったのだろう。
優衣と交流の無い蓮がなんでアトリを訪れたかはわからないが、あの蓮が紅茶をたしなむような喫茶店を憩いの場にしているとは考えにくいし、たまたま訪れたところでたまたま訪れた真司に出会ったのが自然だと考えると、これ以降に2人がまた出会う確率は限りなく低い。

そして、蓮と真司はライダーバトルがなければ、交流のなさそうな正反対な性質だ。
ライダーバトルと優衣の存在があったからこそ、互いの感情を衝突させつつも近くにいるしかない関係になった。

 

ならば、既視感があっても2人の友情が本編のように。
あの蓮が涙を流して真司へ言葉を投げかけるまでの関係に発展する可能性は、とても低いのではないか。

 

新聞の日付から早期発見されたかなにかで病気が快復したと考えられる北岡、死刑囚になるまでの悪事をはたらかなさそうな浅倉、他人に素直に謝ることのできる東條、親友が死ぬことのない手塚。

ラストに登場はしなかったけれど、浅倉のことを考えると蟹やガイも多少は丸くなった世界なのかもしれない。

 

ほとんどの人物がハッピーになるようなエンドだ。
けれど、この世界では虐待死するはずの優衣が真司たちとすこしでも楽しく過ごした時間、蓮が真司を思って流した涙、北岡と浅倉の奇妙な因縁。

そういうプラスやマイナスもごちゃまぜにして、大半は存在しなくなった世界だと思うと、やはりさびしい。

 

「勝者の蓮だけが記憶を維持している」という説がある、蓮はつらいけれど視聴者側はすこし救われる説だと思った。

 

佐野と東條

佐野はともかく、東條はバッグボーンを一切えがかれない。

 

どうして英雄に執着するのか?という疑問へ、はっきりとした解答がない。
節々の言葉で、冷遇された過去から?虐待?いじめ?ということを、こちらで推測するしかない。

 

「東條は最初はヤバいやつすぎてマジで腹が立っていたけど、だんだんかわいそうに思えてきた。すこしでも幸せになれる分岐点があるのに、わざと自分を傷つける道を通ろうとする。」

 

いっしょに龍騎を見ていた友人が、要約するとそんな感じのことを言っていた。
東條の分岐点といえば、香川と佐野の殺害(後者は未遂)だろう。
香川を殺害した理由は、たぶん香川の家族を見たからかなと思うが、このあたりはホントに東條の考えが読めないうえにわからない。
だからこそ、放映から十数年たった今でも考える余地があるのだけれど。 

 

 

そして佐野。
東條と比較すると、まだ彼はまともに見えるが佐野も結構やばいやつである。

ついさっき可愛いと評した見ず知らずの女の子を、金のために葛藤もせず殺害しようとする。
未遂に終わったとはいえ、そのあとにのこのことアトリに訪れる。
ドライというよりは、ものっすごい無神経ぶりだ。

卑怯なコウモリという寓話(コウモリといえば蓮だけれど、彼は誰にも媚びないだろう)があるが、佐野はそのコウモリのように、あまり友人には恵まれなさそうだ。


そんな佐野が、契約金をもらえそうにない東條を保護した理由は、自分と似たものを感じたからではないか。

 

「たぶん、東條にとって佐野っていうのは初めての友だちで、佐野にとっても東條は初めての友だちだったんじゃないかと思うんです。」

 

(p33、佐野役の日向氏のインタビューより引用、)

 

その考えは私も同意だ
しかし皮肉にもその友情が、富や愛を得かけた佐野を絶望のふちに追い込むきっかけになってしまう。 

 

東條の分岐点の話に戻ると、ここで佐野を急襲しなければ、少々いびつな形だが友人という関係を続ける道もあったのだろう。
ライダーバトルが存在する以上は最後に待つものは破滅かもしれないし、佐野の件は自業自得なところもあるけれど、あのとき幸福でいられる時間を長くすることを選択できたのは東條だし、その幸福を砕いたのも他でもない東條だ。

「ガラスの幸福」というサブタイトルは、東條と佐野の薄氷を踏むような友情の幸福も指しているのかもしれない。

あらためて考えると、このサブタイは考えれば考えるほど秀逸なんだなーと感じた。

 

余談だが、

上記の本は各役者さんや製作者に「ライダーデッキを渡されたら受け取りますか?」というQ&Åが載っていて、非常に面白い。

ちなみに私は「受け取る」という回答になりそうだが、本編を見ていると安易に回答を導けない。
それこそ最後まで悩んで悩んだ真司のように。

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