どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

【ADV】ふたりのアリスと、フリーゲーム「AliceNightmare」の感想・レビュー

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DLサイト様

公式サイト様

作者サイト様
配布時期2011年2月ごろ配布開始。(ver1.5をプレイ)
ジャンル鬱及び猟奇的展開あり女性向け恋愛(?)SLG
(公式ではSLG表記だけど、どちらかというとADVと感じたのでレビュータイトルは後者の表記とさせて頂きます。)
プレイ時間約8時間弱でクリア

マツゲバサバサで彫りの深いゴシックヴィクトリア調のダークストーリー
CG差分ぬきで28枚12ルート存在。
ジャンル「女性向け恋愛?」通り、乙女ゲーの体裁は整っているけどノベルゲという印象。
公式で推奨されているルート回収の順があるので、それに従ったほうがシナリオは分かりやすい。

品のある、ただしい日本語ってかんじの文章。
ひとつひとつの言い回しが、貴族の矜持を感じさせてイイね。
スチルもキレイ。
使用人のモブたちにも、個別で違うグラがあってすごい。


アリス・シャロットとアリス・イヴリン。
シャロットは心優しくまっすぐ、イヴリンは意地悪で物怖じをしない。
そんな二人の少女の物語。
男性と添い遂げるエンドもあるけれど、このゲームはアリスという少女の成長物語だと思う。
あと、クリストファー兄さんゲー
ダンデビじゃないけど、狂おしいほど妹を思うお兄さんが好きなかたは唾涎もの。


ネグレクト・精神崩壊・バイオレンス・狂気の要素があり、決して明るい話ではないです。
本編もしっとりとしていて、イームズ子爵以外でギャグが無い。(彼は貴重なコメディを提供してくれました)
救いのない設定だけど、アリスは両親以外の人物には愛情を向けられているのが数少ない希望。
虐待する父親も、使用人に対しては慈悲深く、妻や息子には愛情を向ける人なんだよなあ。
根っからの悪人ではなく、彼も愛情に狂ったひとり。


完成度が高く、もっと広く評価されるべきフリゲだと感じた。
前述の通り、鬱要素が多く、万人向けではないのだけれどね。
英文なら問題ないけど「アリスナイトメア」ググるとPCゲームの「アリス イン ナイトメア」がひっかかる。
コレが知名度にちょっと影響してるかもしれない。

あとはネタバレ感想。














乙女ゲ視点で見るなら、天才ピアノ少年クライドが好みです。
刀剣でいう堀川君タイプ。
このタイプは乙女ゲーではレアなんだよな…。
ショタ及び美少年の成長エンドは個人的にウッ(悲しみ)なのだけれど今作はアリです。


アリスシャロットエンド。
出生の秘密を日記からではなく、母の口からきいたエンド。
たぶん何億分の一とかの確率で、狂った母がシャロットに「ひとりの女の子」として接した。
それによって「子供たちを愛していた」という言葉を直接聞くことが出来た。

男性たちと思いを通じ、愛を紡いだときは代償としてイヴリンを拒否してしまった。
しかしこちらではイヴリンを肯定して、闇と光は一緒的な聖人君主なんていないと負の部分を享受し、その思いは冒頭の子孫の継母への戸惑いを前向きな方向へと転換させることに繋がる。

イヴリンの幽体?がシャロットがいなくなったあとも存在している理由はわからない。
でも、正気を取り戻せたかは定かではないけれど、共に庭園を歩く母娘の姿のスチルで救いはあったのだと知る。
シャロットひとりで歩んでいくエンドだね。

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