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どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

【ADV】フリーゲーム「narcissu(ナルキッソス)」のレビュー・感想

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DLサイト様

公式サイト様


配布時期・2005年8月2日。
ジャンル・ノベルゲー、ADV。
プレイ時間約1時間半でクリア。


  • ど こ ま で も 一 号 線 を 西 へ

  • 公式サイト様より引用。)

1月。4回目は戻ってこない。
銀のクーペに乗って、7Fか自宅でしか死に場所を選べない二人は逃避行を続ける。
ナルキッソスのある淡路島を目指して。


グラが少なく、映画のような上下黒の字幕風ノベルゲー。
終わりはひとつ、一本道。
文字も2行程度の塊でしか出ない。
人物のグラフィックが登場するシーンはごくまれ。
ほとんどのグラフィックは、空や病院といった背景。

チャプターが短い間隔で細かく分けてあるので「今日はここまで」というふうにプレイできた。


ヒロインのボイスあり。「なし」にも切り替え可能。
セツミが見た目に反して声低いな、と思ったら22才。結構上だった。

犯罪行為の善悪や医療制度の進歩について問いかける作品ではないと思う。
本編の言葉を借りるならば、すべてはただ「眩しかった日のこと」なのだ。
末期の患者にしては元気だし。(そういう目立たない症例が存在してたらゴメンね。)


入院患者と時代背景ということから、スマホもネットもない中での車の逃避行が、とてもみずみずしい。

ラストは一般的にバッドエンドに分類されるものだ。
しかし、すぐ近くにある終わりに、ただまっすぐに歩き続ける人は、ある種の魅力を感じてしまう。
とてもものがなしく、やるせなく、美しい。一種の美学?


あとはメモ書きみたいなネタバレ感想。













ナルシスとエコーの話。
自分が大好きなナルシスと、彼を愛しているエコー。
エコーが相手の言葉を反することしかできないから「愛している」という言葉もナルシスが言わないと口にすることができない。
でも、彼がそんなことをするのは自分にだけ。
だから、呪いをかけた。自分の命を代償に。

そして、ついにナルキッソスの花畑までたどり着いたときの二人のセリフが好き。

「目に見えないものばかりが溢れる世界で、
手を伸ばしても触れられないものばかりの世界で…
今、確かに触れることが出来るモノが目の前に在った。
その見えない何かのカケラが散らばっていた…」
960㎞、俺にとっては15日間、彼女にとっては22年間の旅も終わった。

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