読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

アニメ『Dance with Devils (ダンスウィズデビルス)』の総評・感想

アニメ 雑文

(↓最新5話のときに執筆した記事。)

 

 

 

いまさらやっと全12話見ました。

乙女ゲーアニメという名目なので、「なんだ女性向けアニメか」と避けた方もいるかもしれませんが、上質なゴシック・ロマンスだったので、興味のある方は一度視聴してみてはいかがでしょうか。



序盤はシリアスな笑いのミュージカルシーンの印象が強く、てっきりトンチキギャグアニメかと思っていた。

(冒頭の記事でも、そんな感じの感想です。)

中盤~終盤は暗い色が強くなり、ゲラゲラ笑ってたミュージカルシーンにも感情移入してしまい、最終回ではウボヴォオッッと号泣しました。

この変容は、自分でも笑った。

 

 

 

ブレることがなかった本筋

ゲームよりアニメが先なのが功を成したのか、

「少女(リツカ)とアクマ(レム)が互いに惹かれあう」

という筋が、最後までブレることが無かったのが好感。

個人的な印象ですが、乙女ゲーが原作のアニメは最後まで相手を決めずにあっちにフラフラこっちにフラフラして、結局なにがしたくて誰とくっつくんだよっていうのが明確にならないまま終わり、モヤモヤする時があったので。

誰かとくっつけると、たぶん大人の都合で大変なんでしょう。

 

 

ちゃんと忘れることのなかった親友と家族の存在

アズナの死が、物語を動かすための単なる舞台装置としての役割だけではなく、その後のリツカの心情に大きく影響しているのが良いですね。

とりあえず殺しとけば視聴者のなかで話題になるだろ、という製作者側の思惑が透けて見える作品がたまーにあり、そういうのが地雷な筆者にとって、感極まるモノがあります。

親友と母親の存在を忘れることなく、恋愛脳一辺ではないところが、このアニメの良いなーと思った点のひとつです。

 

 

トンチキだけじゃなかったミュージカル演出

映像媒体でしか表現できないミュージカル演出が、みごとに調和していました。

音楽のパワーはあなどれないもので、この演出が無かったらここまでダンデビに感情移入することは無かったかもしれない。

序盤で毎回ノルマ回収のように挟まれた自己紹介MVは、ネタ方面的にも乙女的にも万能。

終盤は2人以上で歌う曲が多く、特に最終話のダンスウィズデスティニーは聞きながら、オッオッッ…と嗚咽を隠せませんでした。

みんな良かったけれど、特にリツカの声優さんの方の歌声が透明感があって良かったです。

 

個性的なキャラクター

個人的MVPは、恋するエクソシスコンリンド

妹が大好きソングから始まり、言葉だけでなく行動でもシスコンぶりを発揮してくれた彼はゲームでは幸せにしたいですね。

アニメでは、思いを告げたものの、あくまでリツカにとっては大切な家族というカテゴリー。
人間の世界にとどまることを選んだリツカですが、彼女の心を占めるのは、いつまでも恋敵であるアクマのレムなのでしょう。

報われる可能性が低い恋心をかかえた彼を救えるのもゲームだけですね。

 

 

 

第一印象がイカれてる・蔵馬*1ジャイアン*2だった3バカトリオも、話が進むごとに愛すべき一面を見せ、かかすことの出来ないキャラクターになりました。

 

ボクの蝶とアモ発言のネタ印象が強いウリエは、案外まともで驚いた。
レムの恋心に気付き、背中を押した大きなきっかけになったのも彼だと推測されますし。

 

「ちゃんと服着てくれジャイアン」なメィジ。
個人回で、視聴者のハートをマシンガンのように射止める乙女ゲーのキャラとしての矜持を見せてくれました。
リツカに惚れたときの情景が予想以上にピュアすぎて、汚れた心の筆者は浄化され焼けて灰になる。

 

そして、opの羽乱舞で絵的に映えるなあと思った堕天使のシキ。
下ネタソングなんかの性的なメタファーが多いわりに、リツカのほっぺツンツンとか、前回ボコボコにしたアズナの後ろに隠れたりと、行動が憎めない。
ただし、アズナの死の反応は「そういやコイツ人外だったなあ…」という事実を再確認しましたね。そういうの好き。

 

「ヒトか、アクマか?」

人間と悪魔のどちらを恋愛対象として選ぶか?という意味だと思っていましたが、
リツカがどちらとして生きていくか?ということでしたね。


というか、メインキャラのほとんどが人外。
兄はハーフだし、人間枠としてアズナエンドは欲しいのでゲーム頼む。
死ぬ展開が絶対含まれていて、回避できなかったら心折れるので…。

 

「さよなら、愛しい悪魔」

アニメでは、人間として生き、思いを通じあったレムとは悲恋を迎えることを選択したリツカ。

素直なハッピーエンドではないけれど、「このアニメを最後まで見てて良かった」と感じる爽やかなエンディングでした。

それでもゲームではレムとずっと一緒にいられるエンドを迎えさせたくなるので、促進アニメとしてもよく出来た作品でした。

 

おわり。

*1:冨樫義博氏の作品、漫画「幽遊白書」の登場キャラクター。薔薇のムチが武器のイケメン。

*2:ドラえもん」のジャイニズムボーイ。中の人が一緒。

広告を非表示にする