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どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

人間は誰でも主人公な群像劇ADV、PSP『街~運命の交差点~』

SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇
by カエレバ


例えば、あなたがたまたま入った一室。
その部屋の鍵をかけたことで、顔も知らない誰かの生死を左右する事に繋がるかもしれない。

世間ではバタフライ・エフェクトとも呼ばれる運命の交差、
人間は誰でも自分の人生の主人公でもあり、他人の人生の脇役でもある。

そういう概念を、ゲームにしたらどうなるか?それがこの作品です。


8つのシナリオ

渋谷という街で、年齢も職業もバラバラな男女8人の5日間(一部3日で終了)を描いたサウンドノベル

最初にいっておくと、シナリオは一般的に評価されるハイクオリティなデキではない。
伏線は残されまくっているし、オチもなんだそりゃというのもあるし、身勝手さに不快感を覚える人物も多い。

だけど本作を、この8つのシナリオを、エンドマークを付けるまで付き合った人ならば、『街』というゲームに何らかの思い入れが出来たんじゃないかと思う。


まあ、この8つのシナリオも見事にジャンルがバラバラ。
ハードボイルドや推理ものがあると思いきや、コメディ入り混じった謎の秘密組織の話やダイエット奮闘記なんてのもある。
ザッピングシステムのため、個人的に好きじゃない話も進めなきゃいけないのが大変だった。
陽平のシナリオは、見てるこっちが胃がイタくなる展開ばかりで…。

実写のグラフィック

なんと登場人物の全員が実写

数えていないけど、体感で50人は登場したように思える。いや、そんなには出てないか?
10年以上前の作品だから、懐かしい恰好の人が多い。
今では俳優業以外で有名になった人も、ちらほら参加している。もちろん今でも俳優として活躍している人も。

池袋ウエストゲートパーク 』のキングが出てるのはビックリした。
窪塚氏はアクの強い人物ばかり演じている印象だから、少しアホな普通の青年を演じているのが意外。本作では若いね。

「街」という概念

これほど見事に描き切った作品は無いと思う。

コレと同じことを小説やドラマで表現しようとしても、絶対にムリ。
ゲームという媒体だからこそ、出来た作品。


『TIP』っていう辞書の役割をしているシステムがあるけど、コレも良かったね。
わざわざ文章にすると、くどくなるサブキャラのプロフィールをさりげなく読めるし。
辞書っぽい無味乾燥な説明じゃなくて、ブラックジョークを挟んでいたりして、読み応えがあるよ。


怖い話とかあるじゃないですか、テレビとかネットで。
あれって完璧にオチまで付いちゃうと、なんかウソくさいっていうか。
唐突に終わって、「あれってなんだったんだろう?」みたいな所で終わったほうがリアリティがあるというか。
それと一緒で、この作品も全てが解明されないからこそ、捕捉できないリアルの理不尽さが出たんだと。
あと、実写なのも良かった。独特の生臭さが出ていて。


そんな感じで、とってもおもしろかった。
2が出る予定だったみたいだけど、今ではそれは絶望的だし、もしも出るとしたら土曜日メインの話とか見たかった。

記憶喪失になったらやりたいランキングに入る、人生ゲームになりました。

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