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どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

レビュー「『大逆転裁判』は、具体的にどこが問題だったのか?」について考えてみた

kame0game.hatenablog.com
以前の記事のレビューでも書きましたが、巷でボッコボコの評価をされている大逆転裁判


その批判の大部分はシナリオが未完という点が占めている。
とりあえず、規模が小さくなっても良いからシナリオをまとめておけば、ここまでの低評価は無かったと感じた。
で、「未完」以外の問題点と改善策を、稚拙ながら、なんとなくまとめてみた。

「こうだったら良かったんじゃないかなー」程度のものなので、気楽に見て頂ければ。
あと、上記の記事と内容が重複している点が多い。



逆転裁判」プレイヤーが求めていたもの

私自身は、逆転裁判5DS移植の『逆転裁判1』の追加エピソード以外の逆転シリーズ(レイトンと検事含む)はプレイ済みです。

それらの共通点とは、

  • 「個性的過ぎるキャラクター」

  • 「逆転のカタルシス」



ジャンルは「裁判ADV」と銘打っているけれど、
トリックは無理やりすぎるのがあるし、霊媒というオカルト要素が絡むので、
推理もののミステリーとしての面は弱いかなと考えています。

検事シリーズでは、超常現象色は薄いけれど、
「ぬすみちゃん」というハイパー科学能力があるし。

そういう意味では、大逆転裁判はオカルト要素が無く、純粋なロジックで勝負してきたなあ。


本作では、前者の「個性的過ぎるキャラクター」という点は、おおむね期待通り。
レイトン教授のコラボの影響か、デフォルメの強い絵柄の陪審員には、いささか面食らいましたが、
個性的という点は踏まえているのでオッケー。

問題は、後者の「逆転のカタルシス」

本作では「未完」な上に、
なにせ個別エピソードのほとんどがスッキリしない結末を迎える。

既存の逆転シリーズにも、そういう話はあったが、それは一部。
ほとんどの犯人は、私利私欲な行動を犯していた。
そういった人間たちの目論みから、弁護人の無実を証明するために努力し、
極限にまで追い詰められたときに「逆転」をする…。
そのアツさ、快感逆転シリーズの持ち味だったと思う。


例として、「リーガル・ハイ」というドラマ



弁護士コンビが主役の連続ドラマ作品。

底意地の悪いエピソードが多く、
無罪を勝ち取った人間たちが「本当に罪を犯していないのか?」という点が、曖昧なまま終わるエピソードが多い。
この説明だと、あまり面白く無さそうに見えるが、この作品は非常に人気が高い。
なぜなら、その底意地の悪さこそが「逆転」に繋がっているから。

そんなワケで、皮肉+コメディーが調和した「逆転」のカタルシスを作り出すことに成功している本作は、
まさに、ある種の「逆転裁判」(?)。


大逆転裁判のモヤモヤとした後味のエピソードも、うまく調理すれば、
この作品のようにブラック・ジョークな魅力に導けた可能性もあったのかも。

それはそれで求めたものと違って、批判が多そうだけど。
これはこれで面白そう。


いくら「未完」と言えども、やり方があったのではないか。

個人的に続編が面白ければ、予告しない「未完」という売り方でもオッケーです。
(その代わり、続編がゴミみたいな出来だったら1の分も入れてキレる。
だけど、本作は「未完」にしても、もうちょっと良いやり方があったんじゃないかな。


例として、空の軌跡fc』というゲーム。



これは空の軌跡SC』という続編が存在していて、
続編発売まで約2年かかった。

最後の最後で爆弾投下して、衝撃的なラストで終わるのにも関わらず、評価は高い。
ED後に次回作の予告があるし、一つの作品として完成していたのが大きいが、
それ以上にラストの締め方が秀逸

20~30時間ほどのプレイ時間を必要とするRPGにラストまで付き合うということは、
少なからず主人公や周囲のキャラクターに愛着を持っているということで、
そういったプレイヤーなら感じるものがある、感動を伴うカタルシスが味わえるラストなのだ。


一方、本作は「オラ!To Be Continuedだ!」という情緒も余韻もへったくれもなく、
明らかに「謎がいっぱいあるよ!続きがあるよ!」という締めなのが、まずかったかも。

もしくは読者参加型だったら?

本作だけで解答が出る程度の資料を提示して、
それに実際のホームズシリーズを知っているとわかるネタを加え、
次回作発売までに考察の余地があるという、プレイヤー参加型でも面白かったかも。

だけど、このパターンを行うと、次回作のハードルが上がってしまい、
実際に発売されると大半がガッカリするというところが難点だが。


まとめ

欠けたカタルシス・勧善懲悪ではない敵たち・従来よりシリアスな時代背景・実在人物をモデルにしたキャラクター…。
本作には、今までの逆転シリーズには無い要素がつめこまれている。

カタルシスに関しては、逆転シリーズの持ち味なので、欠けるのはどうかと思うが、
そのほかの、既存とは違った形でアプローチを加えるのは、とても良いことだと思う。


そういった意味で、本作は実験的な作品と考え、私の評価はそんなに低くない。
まあ、それも2が良作だったらというのは前提の考えなのだが。

それでも1つの作品として、未完成なのは批判されても、当然な点だ。


時代も変われば、変化も必須になる。
ナルホドくんや御剣が、いつまでも活躍できるわけではない。

それは、とても寂しいことだが、革新変化を恐れて、保守的になってしまえば、
必然とマンネリズムに陥ることになる。

願わくば、今作の欠点を大逆転裁判2』で昇華し、
再び逆転シリーズのファンを「逆転」の喜びに誘えると信じて。

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