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どどめ色の闇鍋

色々な備忘録。平成仮面ライダーとゲームが多い。すべて個人の感想です。

【ADV】砂糖を吐きそうなぐらい甘い物語が"綴られない"、フリーゲーム『なりそこないスノーホワイト』のレビュー

 

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  •  DLサイト様
  •  2011年2月21日公開、フリーゲーム
  • 公式サイトによると童話風恋愛?ADV』。
  • 中編ぐらいの長さ。 計測していないけど、公式サイトによると『一周1~2時間程度』。

1.

タイトルから読み取れる通り、白雪姫がモチーフ。

…なのだが、それはあくまでモチーフどまり。7人の小人たちが登場したり、魔女がやって来るような展開は無い。リンゴも無い。
しかし、『白雪姫』だけに限らず「姫と王子」の登場する西洋童話に蔓延る典型的な展開、いわゆる「お約束」を逆手に取った所が秀逸。

 

似た作品として、昨年大きな話題となった『アナと雪の女王』。
「お約束」を利用した展開に一杯喰わされた者も多いだろう。

 

2.

※主人公の視点で進行して行く、分岐有りのビジュアルサウンドノベルです。
※エロ・グロ要素はありませんが、エンディングによっては人が死んだり軽く鬱だったりします。回避は一応可能です。
※対象と恋愛関係になることを目的とした素直な乙女ゲーではありません。なんというか、多分色々なものを裏切ると思います。
※ストーリーを追っていくタイプのノベルゲーに近いです。

(上記の公式サイトより引用。)

色々と一筋縄ではいかない上に、決して明るい作品じゃない。

だけど、鬱々とした気持ちにはならず、なんというか上品なやるせなさ?甘い毒?なんか違うな。独特の苦さを残す良作、と感じた。

苦さといっても、胃に持たれるようなズシンとしたほの暗さではなくて不快にならない苦さ。 切ないとも言うけど、これは苦いと表現した方が合っている。

内容が頭から抜けた頃に、もう一度やりたくなる。 いいぞー。

 

 『○○の確執』『主従関係の恋愛』というテーマ

これら2つの普遍的なテーマを、ひと味違った方法で調理している。 (前者はネタバレだからふせとく。)
両方をスッキリとした解決には導いていない。

 

 一番感心したのは、語り部である「ネージュ」のキャラ付け。
ネージュは優れた美貌を持ったお姫様だけど、 性格はワガママで素直に物事を言えない。
俗に言うツンデレで、さらに継母と義姉を追い出そうと目論んでいる。

なので、さじ加減を間違えれば不快に思う難しいキャラだけど、 うまくキュートだと思わせる。かわいい。

 

気に入った作品だけど、既読選択肢が表示されない所が難点かな。
メモしとかないとエンド分岐がややこしくなる。

それでも、ゲーム中にヒントのメニューがあるから積む事は無い。
というか答えそのまま言ってくれる。

 

あと、ネージュとエステリオは現代に置き換えると、 中学二年生と大学一年生になるだけで、 ロリコンではないと思いたいぞ。

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